膝の痛みを軽くする!症状と原因、そして予防法

人体で一番大きく複雑な関節と言われている膝関節。
炎症の原因と自宅で普段のおこなえる簡単な予防法をお伝えします。

膝が痛い!多く見られるその症状は?

膝の痛みで来院される方に多く見られる症状は膝に水が溜まっている状態です。
東洋医学では「膝に炎症があるから体は水を溜めて冷やしている」と考えています。私もその説に賛成です。

病院での一般的な処置として水を抜きますが、「水抜いてもすぐ溜まるから抜いても仕方が無い」と仰る方もいらっしゃるとおり、炎症がある間は水は溜まります。
しかし、あまりにも腫れていて膝を曲げにくかったり痛みが強い時には、水を抜くと楽になるので、病院では水を抜くことが多いのです。
ただ、その行為は関節を痛める事にも繋がります。炎症を抑えるためにもしっかりアイシングが基本です。

膝の炎症原因のひとつは……

炎症の原因ですが、事故やスポーツで痛めた場合は、半月板(正確には関節半月と言います)の損傷や靭帯の断裂、ゆるみがあります。断裂や関節半月の障害は整形外科の領域になりますので、痛みがひどい時にはレントゲン等の検査によって原因をはっきりさせることが大事になります。

では、外傷以外で痛みがある場合はどういう事でしょうか?
すべてが当てはまる訳ではありませんが、骨盤が変位(正常な関節の位置からずれる)することにより股関節に変位が出て、さらに膝関節に変位が出ます。大腿骨に対して脛骨(すねの骨)が外側にねじれる感じになり、膝がまっすぐに伸びない事が観察されます。いわゆる、「膝がずれてる」という事でしょうか。

脛骨がねじれるなんて書きますとお医者さんに怒られそうですが、膝を曲げる時には大腿骨に対して脛骨が外旋(がいせん、外側にねじれる事)し、伸ばす時には内旋(ないせん、内側にねじれる事)します。内、外旋共にわずかな動きなのですが、内旋できないと膝が完全に伸びなくなります。

痛みが無ければ普段の生活では不自由が無いのでご本人は気がつきません。しかし、この状態が長く続きますと変形性膝関節症になりやすく、変形が進めば関節の可動域は少なくなります。変形が少しであれば我々の調整で変形が止まったり多少元に戻る事はありますが、変形自体は完全に治らないと思います。
 

普段の生活で心がけることと予防法

普段の生活ではしっかり歩いて骨盤の変位を少なくし、膝にしっかり荷重をかける事が大切です。荷重をかけると言ってもオーバーウエイトでいい訳ではありませんが。

よくテレビでお医者さんが椅子に座って、膝の裏で両手を組み、脚が床から離れる位持ち上げて、頚骨をぶらぶらさせる運動を指導してますがあまりお勧めできません。この運動を行いますと膝関節が分離して痛みが強くなります。
考えてみて下さい。歩く時は膝の関節に体重がかかっているのが当たり前なのですから。関節を引き離す事は良い事とは思えません。

お薦めの方法は、膝の屈伸です。壁や柱に掴まってかまいませんから、脚を肩幅くらいに開き、腰をしっかり伸ばし、スクワットして下さい。それほど深くしゃがまなくてよいですから、10回〜20回程度を2〜3セット繰り返して下さい。

これもお医者さんやスポーツトレーナーさんが言う様な、大腿四頭筋(腿の前の筋肉)を鍛えてるわけではありません。筋肉を鍛える事が悪いとは思いませんが、筋肉を鍛えても膝の痛みは無くならないと思います。なぜなら運動をしている方や、職人さんでしっかりした筋肉がある方でも膝の痛みを訴えているからです。
屈伸する事で膝の関節が密着して潤滑が好くなり、関節の位置が良くなってきて痛みが軽減されていきます。

もちろん、専門家による膝関節の調整を行えばさらに良い結果が得られる事は言うまでもありませんが、普段からよく歩き、歩けない時にはスクワットをして、その後はアイシングをすれば、痛みは徐々に解消されます。


プロフィール

鈴木悦夫(カイロプラクティック川崎院長)

自らの体の不調を切っ掛けに、30歳半ばにしてカイロプラクティックの専門学校に通い始める。卒業後インターンを経て開業。川崎市の中心部に開業してから20年余り、「一人でも多くの方に楽になってもらいたい」という想いを元に、多くの身体に触れ日々研鑽している。都内の療術学校でカイロプラクティックの講義も持つ。

カイロプラクティック川崎 :http://chiro.lib.net/

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